生きるということ、そして、アート
- 2020.03.20 Friday
- 00:55
世界はすっかりコロナショック。
ライブやイベントが軒並み中止になり、身の周りの人たちが涙を飲む姿を見聞きして、とても悲しかった。。
そんな中私は、
大自然の中でポツリと咲く小さな花になる夢を見ました。
日が昇って目を覚ますと、柔らかい光に包まれて、なんて気持ちの良い朝!
日中は風に揺られて、流れる雲やさまざまな光景を目に。
夕暮れは不思議と毎日違っていて、いつもはじめて見るように美しい。
夜は満天の星空、神秘に満ちて。
こうして365日を繰り返し季節を楽しむ。
広い大地にポツリと咲いているのだけれど、土の下ではすべての植物とそして海まで繋がっている。
太陽の光と空、土から水分や栄養をたっぷりいただいて感謝。
日照り続きで誰かが去っても、それは私の一部だから。
私が息絶える時も、また隣の私が生きている。
そんな夢でした。
自然に、ただあるという感覚。なんて慈愛に満ちていて、美しいのだろう。
そして、
「生きる」ということ、それだけがすべて。「生きる」ということこそ、アート。
という言葉が突然浮かんで、今、世界が混迷を極める中、なおも私はそう感じるのです。
それにも理由がありました。昨年末から始めた前衛書の作品の仕上げが近づいていて、「生きる」ということをなんとか作品に盛り込みたいと漠然と考えていたのです。(書き始めた理由)
前衛書というのは書道のことで、筆と墨で書く、あの書道です。ただ、私が取り組んでいたのは「字」や「漢字」ではなく、アバンギャルド(前衛的)な方でした。もちろん筆と墨で書をくのだけれど、とにかく自由に表現できるアートなのです。私は筆を持つこと自体20年以上ぶり。いったい自分からどんな表現が出てくるのか、はじめはまったく想像もできなくて、まるで作品にたどり着ける気がしませんでした。
けれど日々自分の表現を模索し、集中して、無にもなってみた。何かを書こうとするのではなくて、自然に「ただある」だけを心に置きました。前衛書を紹介してくれた、友人のまゆみさんも応援してくれて、指導してくれた宮村先生(宮村弦)も墨象作家アーティストとしての心得や書道家としての知識をたくさん教えて下さって、とても充実した制作期間になりました。
↑これは、自分なりの「音」という字を書いている様子。(練習)
さて、制作期間を終えて何が生まれたのでしょうか。
こちらが私が「生きる」をテーマにして書いた作品です。
↑これは、先生が作ってくれたスペシャル墨で書いたものです。
↑これも先生のスペシャル墨の素晴らしい効果。これは試し書きしたものですが、繊細な濃淡が出てとってもきれいです。ほんと偶然の産物でいったいどうやって書いたのか、、、まったく思い出せない、、泣。
↑これは、普通の黒い墨で書きました。初めて気に入った作品ができた、記念すべき1枚です。
小さな花になった夢は覿面の効果でした。友人が運営している前衛書のサイトはPure Shodoという名前だけど、正にその通りの感覚で、夢のおかげでピュアな気持ちになれた。生きることはアート(自分を表現すること)そのものなんだと気づかせてくれました。
この経験は、私の歌の世界にもきっとよい影響があるはずです。これからの自分自身もとても楽しみになりました。
最後に、この混沌とした世の中に、私の歌の詞を。
「この世界」
風がそよぐ道
美しい街
消えてしまわないで
この次のシーンまで
最後のひととき
青い地球(ほし)眺めて
淡い色の夢
静かに醒めていく
永遠の孤独に
今はじめて気づいて
何があっても
この世界は素敵
子供がはしゃいでる
空の広い午後
後悔ないなんて
けして言えないけど
愛していることに
今はじめて気づいて
あなたが生きてる
この世界は素敵
永遠の孤独に
今はじめて気づいて
何が起こっても
この世界は素敵
あなたが生きてる
ただそれだけで
何があっても
この世界は素敵
前衛書の制作。楽しい数ヶ月でした。宮村弦先生に心から感謝。
☆紺紗実のNext Live☆
4/30.5/1広島2days!!
東京は
2020.5.10(sun)
basit vol.1
Live:
新井 仁
紺 紗実 with 須藤俊明
でぐちゆうき with guests
open 17:30 / start 18:00
adv¥2800 / door¥3300 (+ 1drink order)
お待ちしておりまーす!!
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